本来、花粉は人体に無害なものです。
ところが花粉症は、免疫が花粉を「敵だ!」と勘違いして症状を起こしてしまいます。
【アレルギー体質の人が増えている理由】
花粉症を発症する人が年々増えていると報じられています。
実は、「アレルギー体質の人が増えた」というより、「アレルギー症状が出やすい社会になった」と考えられています。
昔からアレルギー体質の人は一定数いたと考えられますが、今の社会環境は、昔と比べて症状が出やすくなっているようです。
具体的には、以下のような現代の生活環境が影響しています。
【清潔すぎる環境】
・子どものころから清潔すぎる環境で育つと、免疫系が十分に訓練されず、本来無害なものにまで反応してしまいやすくなります。
【花粉+汚染物質】
・自然が少ない都市では、花粉に加えて大気汚染物質が加わることで、免疫が過敏に反応しやすくなります。
【現代の食生活】
・加工食品が多く、野菜や栄養が不足しがちな食生活は、体の中で炎症が起きやすくなり、免疫のバランスがくずれやすくなります。
【ビタミンDの不足】
・屋内で過ごす時間が長くなり、太陽の光を浴びる機会が少なくなると、ビタミンDが不足し、免疫機能が不安定になることがあります。
【免疫を獲得できない】
・幼少期にさまざまな菌やウイルスにふれる経験が不足し、免疫の発達に影響を与えます。
つまり、アレルギー体質の人が急に増えたわけではなく、現代の社会環境がその体質を引き出しやすくなっている、というのが本当のところのようです。
子どもの頃に自然の中で育ち、いろいろな菌や微生物に触れてきた人は、免疫が発達して、花粉症になりにくいと言われています。
私にも小学生の息子がいるので、とても考えさせられます。

この記事を書いた人
オーナーセラピスト 郷たかゆき