お店をオープンしたばかりの頃、眠りが不安定になった時期がありました。
3時~4時頃に目が覚めるのです。
寝直せる日は良いのですが、もう一度眠ろうとして、うまくいかずに起きてしまう日も多かったです。
さらに、夜中に体がビクッと痙攣して目が覚めることもありました。
この突然の目覚めは2時頃におこり、深い眠りが強制的に中断されたような不快感で、眠り直すのも難しく、翌日とても眠い思いをしました。
そんな不眠症状が続き、睡眠時無呼吸症候群を疑い、病院に行くことも検討しました。
いま思えば、お店をオープンしたばかりで、心も体もとても緊張していたのだと思います。
心が常に忙しく、考えすぎていました。
深呼吸しようと思っても深く息ができないこともありました。
それでも、気分転換に遊びに行った日の夜に、ぐっすり眠れたことがありました。
友人と楽しくおしゃべりしたのですが、その夜は睡眠が途切れることなく、心地よく眠ることができたのです。
もうひとつ印象的だったことがあります。
母と長電話をした日があり、会話の中で父も不眠症を抱えていることを知ったのです。
父が「寝る前に体をさすると良い」と医者から聞いて、それをやるようになってから不眠症が改善されたのよ、という話を母から聞いたのです。
その夜、私も寝る前に体をさすり、ついでにストレッチや瞑想もしてから寝ると、ぐっすり眠れたのです。
それ以降は、夜中に突然目が覚めることが無くなりました。
振り返ってみると、問題は私の体が「交感神経優位」の状態に慣れてしまっていたことにありました。
つねに焦っていて、いろいろなことに追われる気持ちで過ごして、リラックスする時間をどんどん後回しにしていました。
情報収集や勉強に熱中していたこともあり、心と体のバランスが崩れていたと思います。
寝る前のストレッチや体さすり、瞑想を行うようにしたところ、ようやく深い眠りにつけるようになりました。
気持ちをリラックスさせ、呼吸を整えることで、睡眠の質が劇的に向上したのです。
この体験を通じて、心と体を整える重要性を改めて実感したのでした。
不眠症はつらい出来事ではありましたが、この経験から学んだことも多いです。
無理をせず、心を落ち着けて、体に優しく接することで、健康を取り戻せることがわかりました。
この経験は、マッサージのお仕事にも役立っています。

この記事を書いた人
オーナーセラピスト 郷たかゆき