最近、「自律神経を整える」というワードをよく見かける気がします。
自律神経は、体温・呼吸・消化など生命にかかせない働きをコントロールしている神経です。
この自律神経は「交感神経」・「副交感神経」という2つの神経に分かれています。
このうち「交感神経」は活動のための神経です。
運動・スポーツをする時や、「やるぞ!」と気合いを入れた時、何かに集中して取り組んでいる時などに、交感神経がバリバリ働いています。
野生の動物では「敵と闘う」・「敵から逃げる」ときに交感神経が強く働きます。
闘ったり逃げるために脳は興奮状態になり、血圧は上昇し、筋肉が緊張します。
つまり交感神経は、生命の危機に対して強く働くように進化してきました。
人間も、緊張したとき、怒ったとき、ストレスを感じている時などに交感神経が優位になります。
ちなみに、交感神経が優位になっている時は、副交感神経の働きは弱くなっています。
副交感神経は、消化吸収・免疫・回復などをコントロールしています。
ですので交感神経が優位になりすぎると、副交感神経がうまく働かず、消化吸収や体の回復機能が弱まってしまいます。
免疫力の低下で体調を崩しやすくなります。
このご時世、脳が興奮するもの(スマホ等)で溢れていたり、ストレスが長く続く環境などで、交感神経が働きすぎの人が増えているようです。
交感神経優位タイプの、自律神経の乱れです。
「自分もそうかも!?」と思われる方は、副交感神経の働きを促進するように意識してみて下さい。
副交感神経の働きを良くする方法は
・笑顔
・深呼吸
・音楽、映画
・湯船につかる
・腸を整える
・スマホ・パソコンを見すぎない
・リラックス
などです。

この記事を書いた人
オーナーセラピスト 郷たかゆき