私の息子は佐倉市にあるモンテッソーリこども園に5年通いました。
そしてこの春、卒園を迎えました。
息子はいま小学校の入学前ですが、
1000までの数を英語でかぞえることができます。
フリガナが振ってあれば、ひとりで読書もできます。
それ以上にすばらしいのは、
息子から、「自分はできる!」という自信を感じることです。
息子を大きく成長させてくれたモンテッソーリこども園に、深く感謝しています。
モンテッソーリ教育は、イタリア初の女性医師マリア・モンテッソーリ博士が考案した教育法です。
子どもの成長を助ける目的で作られた
「教具」を扱うことや、
3歳以上の年齢をまぜたクラス
「タテ割り保育」などが特徴的です。
保育参観でモンテッソーリ活動を見学したことがありました。
そのとき行っていたのは、
「日本地図を都道府県別に色分けして塗り、県の名称をシールに書いて貼る」
という活動でした。
レベルの高さにビックリしました。
それも、すごく静かなのです。
保育園というと、子どもが遊んで騒いでいるイメージでしたが、
活動に集中している子どもたちの姿に、とても感動したことを忘れられません。
このブログでは、一冊の本を紹介したいと思います。
藤崎達宏(著)
モンテッソーリ教育で子どもの本当の力を引き出す!
(知的生きかた文庫)
息子が1歳のときにこの本に出会いました。
本当に、書いてあるとおりに子どもが成長していくので、すごいです。
本の中に、子どもの「敏感期」について書かれてあります。
この「子どもの敏感期」を知ることができて、子育てに大変役立っていると感じています。
敏感期とは、
「何かに強い興味をもち、同じことを繰り返す一定の期間」
のことです。
とくに0歳から6歳までの間におこる現象で、
・運動の敏感期
・感覚の敏感期
・言語の敏感期
・数の敏感期
など、さまざまな敏感期を経過していきます。
たとえば子どもがソファの上で飛び跳ねたり、
落ち着きなく走り回ったりするのは「運動の敏感期」。
この時期は、体をうごかすだけでドーパミンというホルモンが分泌され、
快楽をおぼえると言います!
だから、とにかく体を動かしたい!
そうやって体の動かしかたを、みるみる獲得していくのです。
保育園のモンテッソーリ活動で「数あそび」が始まったころ、
家でもデジタル時計を頻繁にみたり、
カレンダーみて「今日は○月○日だね!」と繰り返し言い、
車のナンバーなども気にするようになりました。
モンテッソーリの本を読んでいた私は、
「これが数の敏感期だな!」とすぐ分かりました。
ちょうどその頃、家で英会話のCDを流し聞きしていました。
そのCDはセクションごとに、
「ナンバー〇〇(英数字)」とナレーションが入るのですが、
息子はそこに興味をしめし、面白がってマネしていました。
1(ワン)から20(トゥエンティ)までは、こうやって覚えました。
その後、一緒にお風呂に入った際に
「じゃあ、31を英語で言うとなーんだ?」
とクイズを出したり、
「30はサーティ、40はフォーティだね。」
「100はワンハンドレットで200はツーハンドレット。」
そんなことをしているうちに、与えた知識を組み合わせて、
1000まで英語で数えられるようになったのです。
ちょうど5~6歳のころは
「言語の敏感期」と「数の敏感期」が重なっている時期。
みごとに、みるみると覚えていったのが感動的でした。
日本はまだ、モンテッソーリ教育を取り入れたこども園が少ないそうです。
本でモンテッソーリの教育法を知るだけでも、親は子育てが楽しく、気持ちが楽になると思います。
本によると、小学生の6年間は「安定期」。
膨大な記憶が可能で、憶えたことは一生忘れない!
魔法の期間とのこと。
できるだけ多くの体験をさせてあげたいです。
そして、きたる「思春期(不安定期)」への、大切な準備期間とのこと。
私が6歳のときは、数なんて全然かぞえられなかったなぁ(笑)
本をひとりで読むなんて、とても、とても。
息子の成長には、目を見張ります。
私も息子の手本になれるように、もっと自分を磨いていこうと思う、この春です。
オーナーセラピスト
郷たかゆき